ネルドリップの基本:布フィルターを使ったコーヒーの淹れ方と美味しくする5つのコツ

おうちで

ネルドリップは紙フィルターではなく
布を使用してコーヒーを抽出する、伝統的な方法です。

このスタイルはペーパードリップよりも歴史があり、
コーヒー愛好家の中には「究極の抽出法」
と称える人も少なくありません。

ネルドリップの魅力は、
その準備と手間によって生まれる
格別の味わいにあります。

手入れには少し手間がかかりますが、
その努力に見合う美味しいコーヒーが楽しめます。

この記事では、ネルドリップを
始めるために必要な道具と
その淹れ方のポイントを解説します。

また、コーヒーをより一層楽しむための
コツもご紹介するので、
ぜひチャレンジしてみてください。

ネルドリップの魅力とは?

ネルドリップで淹れるコーヒーは、
そのなめらかな口当たりが特徴です。

この抽出方法はイギリス発祥で、
柔らかく起毛されたフランネル布を使用します。

この太くて厚みのある繊維が、
コーヒーの滑らかな味わいを引き出します。

ネルドリップは袋型のフィルターを使用し、
これによりペーパーフィルターよりも
コーヒー粉がお湯を均等に吸収し、
豊かな味わいを作り出します。

この方法では、コーヒーのオイルや
風味がより多く抽出され、濃厚で深い
味わいのコーヒーが得られます。

また、布フィルターは
細かい粒子を透過させないため、
不要な雑味が減って口当たりが滑らかになります。

ネルドリップのコーヒーは
まろやかで甘味があり、飲みやすく、
温かみやコクを感じられるため、
多くの人に愛されています。

ネルで調整可能な味わいの変化

ネルドリップでは、
ネルの表と裏を使い分けることで、
簡単に味の調整が可能です。

焙煎度や挽き方、
お湯の温度に影響されることなく、
裏返すだけで異なる味わいが楽しめます。

起毛面(裏)を使うと、
コーヒーオイルが吸収され
味がクリアになりますが、

滑らかな面(表)を使うと、
コクとまろやかさが増します。

環境に優しい特徴も魅力の一つ

ネルドリップはペーパーフィルターと異なり、
使用後の紙ゴミが出ません。

洗って何度も使えるため、
環境に優しく経済的です。

ただし、ネルフィルターは
定期的な交換が必要で、
コーヒーオイルが残りやすく、
お湯の流れが遅くなったら交換時期です。

一般的には20〜30回の使用目安されています。

ネルドリップでコーヒーを淹れる方法

ネルドリップで美味しいコーヒーを淹れてみましょう!

必要な器具

  • ネルフィルター
  • フィルターを装着するハンドル
  • ネルドリップ用のサーバー
  • 細口のドリップポット(ケトル)
  • カップ

初めに、必要な器具を用意します。

普通のペーパードリップとは異なり、
ネルドリップではネルフィルターを
ハンドルに取り付けた後で使用します。

ネルドリップ専用のサーバーがなくても、
通常のペーパードリップ用のサーバーを
使用できますが、

その場合はフィルターと
ハンドルを支えるスタンドが必要です。

コーヒースタンドは安定して
使いやすいのでおすすめです。

コーヒー粉の選び方と必要量

ネルドリップで使うコーヒー粉は、
お湯との接触時間が長いため、
少し粗めの粒度が理想です。

同じコーヒー豆を使う場合でも、
粒度の調整が重要です。

  • ペーパードリップ用:中細挽き
  • ネルドリップ用:中挽きから粗挽き
一杯分(約120ml)を淹れる場合は、
中挽きで10〜13g、粗挽きで13〜15gが目安です。

複数杯を淹れる場合は、
全体の量を少し減らして
濃さを調整することをおすすめします。

基本の淹れ方

ここからがコーヒー抽出のスタートです。

以下の手順に従ってください。

  1. ネルフィルターにお湯を通して、しっかりと水気を取り除きます。
  2. フィルターをしわなく伸ばし、ハンドルに装着してサーバーにセットします。
  3. 杯数分のコーヒー粉を入れ、お湯をゆっくりと均等に注ぎます。
  4. 20秒間蒸らしを行います。
  5. 杯数分のお湯を「の」の字を描くようにしてゆっくり注ぎます。
  6. このプロセスを3〜5回繰り返し、コーヒーの泡が沈まないよう注意します。
  7. サーバー内のコーヒーを軽くかき混ぜます。
  8. カップに注ぎ、完成です。

美味しいコーヒーを淹れるためのポイント

ネルドリップでのコーヒー淹れのコツを
いくつか紹介します。

①ネルフィルターの下準備

新品のネルフィルターは
使用前に軽く水洗いし、
20分ほど煮沸してください。

これにより、
繊維に付着した糊や汚れが除去され、
コーヒー粉やコーヒーかすを入れておくと
抽出時にコーヒーとなじみやすくなります。

ハンドルにセットする前には、
水気をよく切り、使用するごとに
十分に絞ることが重要です。

絞りが不十分だと、
抽出時にお湯の温度が下がり、
味や香りに影響します。

布を傷めないように注意しながら、
起毛面がふわっとするまでしっかりと絞りましょう。

②器具を予熱しておく重要性

美味しいコーヒーを長く楽しむためには、
器具が冷えていて急速にコーヒーを
冷やさないように注意しましょう。

  • ネルフィルター: 水を切った後、すぐにハンドルにセットし、コーヒー粉を入れたら速やかにお湯を注ぎます。
  • ドリッパー
  • サーバー
  • カップ

これらの器具には、
使用前に熱湯を通しておくと良いです。

コーヒーの杯数以上の
お湯を用意すると安心です。

ネルドリップもペーパードリップも、
最も美味しい温度でコーヒーを提供できるよう、
器具を事前に温めることが重要です。

理想的なホットコーヒーの温度は
68〜70℃で、この温度だと
味と香りが最も際立ちます。

また、抽出に適した
お湯の温度は90〜95℃です。

この温度で抽出することで、
コーヒーの苦味、酸味、甘味が
最もバランスよく引き出されます。

ただし、器具が冷えていると、
抽出温度が下がり味が損なわれるため、
特にネルフィルターの温度管理には注意が必要です。

③丁寧な蒸らしを心がける

コーヒー粉に初めてお湯を注ぐ際は、
少量でゆっくりと行い、
しっかりと蒸らしましょう。

これによりコーヒー粉内のガスが適切に抜け、
均一な抽出が可能になります。

蒸らしが十分かどうかは、
コーヒーが滴り始めるタイミングで
ネルを覗いて確認できます。

きらめく泡が見えた後、
消えると小さなガスの穴が出現します。

④ネルへのお湯の注ぎ方に注意

お湯を注ぐ際は、コーヒー粉に
直接狙いを定めて注ぎましょう。

ネル自体にお湯がかかると、
コーヒー粉が十分に
抽出されないまま液体が直接落ちてしまい、
結果として味が薄くなってしまいます。

注ぐ際は、
ネルの内側からゆっくりとお湯を加え、
コーヒーの香りを楽しみながら抽出を行います。

⑤サーバーでコーヒーを均一にする

サーバーに落ちたコーヒーは、
すぐにカップに注がず、軽く振ったり、
スプーンでかき混ぜたりして均一にしましょう。

これにより、
抽出されたコーヒーが下部に濃く、
上部に薄く分かれてしまうのを防ぎ、
どの部分も均等に美味しいコーヒーが楽しめます。

ネルドリップを活用した本格コーヒーの楽しみ方

ネルドリップで美味しい
本格コーヒーを淹れるための
いくつかのコツをご紹介します。

ネルフィルターの丁寧な手入れ

使用後のネルフィルターは、
次回のコーヒーをより
美味しくするために適切に
手入れすることが重要です。

コーヒーオイルや
色素汚れをしっかり取り除きましょう。

手入れの手順を以下に示しますが、
直後は非常に熱いです。

  1. コーヒー粉を捨てます。
  2. 残ったコーヒー粉を水でしっかり洗い流します。
  3. 水と氷を入れた容器にネルを入れ、蓋をして冷蔵庫で保管します。
  4. 保管中は、1日3回(朝・昼・晩)水を交換し、ネルにオイルが定着しないようにします。 長期間使用しない場合は、冷凍庫での保管も可能です。使用前には水でしっかり解凍し、水気を切ってから使用してください。

一貫したメーカーの器具を使用する

ネルドリップに用いる器具は、
見た目の一貫性を持たせるために
同じメーカーの製品を選ぶことをおすすめします。

全体の統一感が満足度を高め、
コーヒーの味にも良い影響を与えます。

ネルフィルターは製品によって
性能が異なるため、機能性を確認しながら
選ぶとよいでしょう。

「HARIO」や「KONO」などの
有名メーカーの製品があります。

コーヒーレシピを広げる

ネルドリップで淹れたコーヒーは、
そのまろやかさと甘いコクが特徴です。

この特性を生かした様々な
コーヒーレシピを試してみましょう。

おすすめレシピ:カフェオレ

ミルクを温めて加える
カフェオレをお試しください。

ドリップコーヒーの苦味と
ミルクの甘みが絶妙に調和し、
クリーミーでマイルドな味わいが楽しめます。

適切な割合はコーヒーと
ミルクを5:5で混ぜることです。

ネルドリップの取り組み方

ネルドリップは、
その温かみのある抽出方法で親しまれています。

美味しいコーヒーを淹れるためには、
抽出だけでなく、使用後の
ネルフィルターの手入れが非常に重要です。

ゆっくりと時間をかけてコーヒーを淹れる際は、
抽出のプロセスやコーヒーの風味だけでなく、
手入れの時間にも気持ちの
余裕を持って取り組むと良いでしょう。

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