風味で選ぶ、コーヒー豆の特性と賢い選び方!

基本

グアテマラキリマンジャロなど、
世界中の様々な産地から来る
コーヒー豆は多種多様で、
どれを選ぶか迷ってしまうこともあるでしょう。

日常的に飲んでいるものや、
名前が聞き覚えのある豆を選ぶことが多いですが、
世界には200種類以上のコーヒー豆があり
それぞれに独自の風味や香りがあります。

自分にピッタリのコーヒー豆を見つけるのは、
ちょっとした挑戦かもしれません。

「各種コーヒー豆はどんな味がするの?」
「自分の好きなコーヒーを見つけるにはどうすればいい?」

そんな疑問を持っているあなたに向けて、
コーヒー豆の「繊細な苦味」「爽やかな酸味」
などの特徴を詳しくご紹介し、
上手な選び方をアドバイスします。

様々な豆を知ることで、
あなたのコーヒーライフがさらに
充実すること間違いなしです。

コーヒー豆は200種以上も存在します!

名称は通常「産地」で命名されます

多くのコーヒー豆は産地の名前を冠しています。

さらに、国や地域によって
コーヒー豆の流通のしやすさも異なります。

コーヒー豆の主な生産地
アジア、アフリカ、中南米、カリブ地域
に広がっています。

国際コーヒー機関(ICO)によれば、
登録されている輸出国は約45カ国で、
非会員国を含めると約60カ国にのぼります。

これらの国々のほとんどは、
赤道を中心とした南北25度以内の
「コーヒーベルト」地帯で栽培されています。

コーヒー豆の生産プロセスは以下のように進みます。

  1. 種(生豆)を植える
  2. 発芽後、苗が育つと苗床に移植
  3. 苗を本格的な栽培場所に植え替え
  4. コーヒーの木が育ち、約3年で白い花が咲く
  5. 果実(コーヒーチェリー)が熟して赤くなったら収穫
  6. 種を取り出す
  7. 乾燥、脱穀、選別を経て生豆に
  8. 生豆を焙煎してコーヒー豆に加工

種の植え方や木の育て方、
肥料の使用方法は一般的に統一されていますが、
コーヒーの生産には土壌や水質、
気象条件などが大きく関わっています。

また、地元の人々が手をかけて育てることで、
その地域の文化や人柄が反映されることもあります。

付加価値を持つコーヒー豆

特定の産地からのコーヒー豆には、
付加価値が付くことがあります。

例えば、ジャマイカの
「ブルーマウンテン」「ハイマウンテン」
地区のアラビカ種は特に評価が高く、
認識されています。

また、特定の農園指定コーヒーや
生産者組合のコーヒーもあり、
これは大規模農園や小規模農家が
連携して品質を向上させたものです。

有機栽培やフェアトレードなど、
特定の栽培基準や環境基準を
満たしたコーヒーには認証マークが付けられ、
「スペシャルティコーヒー」として
認定されることもあります。

一般的な「ストレート」と「ブレンド」

コーヒー豆には、
単一の種類だけを使用した「ストレート」と、
複数の種類を組み合わせた「ブレンド」があります。

これは、コーヒー豆の風味が個々に異なり、
強い苦味や酸味があるものもあるためです。

また、コーヒー豆は
年に1〜2回の収穫期を迎えるため、
生豆の状態での味の変化があり、

年間通じて同じ味を保つためには
異なる産地のコーヒーをブレンドする必要があります。

ストレートコーヒーは、
そのコーヒー固有の風味を
楽しむためのものですが、

ブレンドコーヒーは異なる
コーヒー豆の個性を活かしながら、
風味のバランスを整えるために推奨されます。

特にブレンドは新しい味の発見につながりやすく、
おすすめです。

コーヒー豆の品種と特有の風味

まず、日本に輸入されている
主なコーヒー豆の品種を見ていきましょう。

以下が主要な種類です。

  • アラビカ種
  • カネフォラ種

これらはアカネ科コフィア属に属する熱帯植物で、
世界中で広く栽培されています。

量やバランスによって、
香りだけでその違いを感じ取ることができるほど、
それぞれの風味は大きく異なります。

アラビカ種

アラビカ種は
世界のコーヒー豆生産量の約60%を占め、
原産地はエチオピアのアビシニア高原です。

カネフォラ種(ロブスタ)

カネフォラ種は、
世界のコーヒー豆生産量の約40%を占めており、
「ロブスタ」とも呼ばれています。

その原産地はアフリカのコンゴ地方です。

強い苦味があり、クロロゲン酸が多いために
渋みも感じられ、その香りは香ばしいです。

コーヒー豆の風味が生産方法によってどのように変わるか

同じコーヒー豆の品種でも、
風味はさまざまです。

これは収穫後の生豆の処理方法や
生産国の違いに起因します。

ここでは例として、ハイローストにして
中細挽きのコーヒー豆をペーパードリップで
抽出した場合の風味について説明します。

ナチュラル処理法(ドライ式)

ナチュラル処理法はブラジル、
エチオピア、イエメン、インドネシアなどで
用いられる伝統的な方法です。

この手法では、コーヒーチェリーを
丸ごと乾燥させた後、果肉とパーチメント
(コーヒー豆の外皮)を一度に剥がします。

乾燥プロセスは時間がかかりますが、
水やミューシレージ(粘液質)の
廃棄が少なくて済むため、環境にも優しいです。

アラビカ種

ブラジル

甘みと穏やかな苦味、適度な酸味が特徴

エチオピア(モカハラー、モカジマ)
イエメン(モカマタリ)

フルーティで甘い香り、柔らかな酸味と深いコク

カネフォラ種

ベトナム、ウガンダ、ブラジル、
コートジボワール、インドネシア(AP)

柔らかな苦味と独特の香ばしい香り

ウォッシュド処理法(ウェット式)

ウォッシュド処理法は中南米、
カリブ海諸国、アジア、アフリカなど、
世界中で広く採用されています。

この方法では、
果肉とパーチメントを別々に除去し、
多くの水と設備を使用します。

この処理により、コーヒー豆の品質が
均一に保たれるというメリットがあります。

アラビカ種の特徴と主要生産国

アラビカ種は、その甘美な香りと
独特の酸味で有名です。

以下にその主な生産国を挙げます。

ペルー、メキシコ、ブラジル、
グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル

これらの国からのコーヒー豆は、甘い香りとクリアな酸味、爽やかな後味が特徴です。

コロンビア

甘い香りとはっきりとした酸味、豊かなコクと濃厚な風味が特徴です。

ハイチ、キューバ、ドミニカ共和国、
ジャマイカ(ブルーマウンテン)

香り、酸味、コクが良くバランスがとれており、軽快な風味が楽しめます。

ケニア、エチオピア、
タンザニア(キリマンジャロ)

強い酸味とコク、豊かで濃厚な風味が特徴です。

インド(プランテーション)、
インドネシア(ガヨマウンテン)

穏やかな酸味とコク、軽い風味が感じられます。

パプアニューギニア、
インドネシア(トラジャ)

香り、酸味、コクのバランスがとれており、濃厚な風味があります。

米国(ハワイコナ)

爽やかな酸味と適度なコクが特徴です。

カネフォラ種

インドネシア(WIB)、
インド(パーチメント AB)

すっきりとした苦味と独特の香ばしさがあります。

スマトラ式(ウェットハル)処理法

この処理法はインドネシアの
スマトラ島で行われており、
生豆を殻に包まれたまま
完全に乾燥させずに脱殻した後、さらに乾燥させます。

これにより、マンデリンコーヒー特有の
深緑色の生豆が生産されます。

アラビカ種

インドネシア(マンデリン)

なめらかな苦味と深みのあるコクがあります。

コーヒー豆の風味形成における「焙煎」の役割

コーヒー豆は生の状態では香りや
味がほとんど感じられません。

風味を引き出すために欠かせない過程が
「焙煎(ばいせん)」です。

この工程では、生豆を加熱して
親しみやすい茶色から黒褐色の
コーヒー豆に変化させます。

焙煎度による風味の差異

焙煎によりコーヒーの風味が決まります。

焙煎の温度や時間、使用する機器、
ブレンドするタイミングなど、
様々な要因によって、
コーヒー豆の本来の味や
微妙な風味の違いが生じます。

焙煎の程度には以下のように
3つのカテゴリーがあります。

浅煎りでは酸味が目立ち、
焙煎を深めると苦味やコクが強まります。

浅煎り

焙煎時間が短いため、香りが強く、味は軽やかです。
一般的に飲みづらいと感じられることがあります。

中煎り

苦味と酸味のバランスが取れており、
コーヒー豆の本来の味が引き立ちます。

通常のレギュラーコーヒーに多く使用されます。

深煎り

長い焙煎時間により、香ばしさと
ビターな味わいが特徴です。

エスプレッソやカフェラテなど、
ミルクや砂糖を加える飲み物に適しています。

コーヒー豆の焙煎度別風味の違い:全8段階

焙煎度を細かく分けると8段階になります。

これを理解することで、
「どの焙煎度のコーヒーが本来の味を持つのか」
「苦味の強さはどの程度か」を把握でき、
好みに合ったコーヒー豆を選ぶのが容易になります。

焙煎度とその特徴

浅煎り

ライトロースト
黄色味がかった色。
香りやコクは控えめで、酸味が強調されます。

シナモンロースト
シナモンを連想させる色調。
苦味が少なく、すっきりとした酸味が特徴です。

中煎り

ミディアムロースト
薄茶色をしており、ほのかな苦味と
すっきりとした風味が感じられます。

ハイロースト
標準的な茶色。口当たりが柔らかく、
すっきりとした苦味があります。

シティロースト
やや黒に近い色。コクがあり、
しっかりした苦味があります。

深煎り

フルシティロースト
濃い茶色で、酸味が減少し、
コーヒー固有の苦味やコク、香りが強まります。

フレンチロースト
とても濃い黒色。酸味がほとんどなく、
非常に強い苦味と深いコクがあります。

イタリアンロースト
焦げたような黒色で、非常に強い苦味とコク、
スモーキーな香りがします。

コーヒー豆の選び方:自分の好みに合わせて

コーヒー豆を選ぶ際は、
自分がどのようなコーヒーを飲みたいかに合わせて、
求める風味に焦点を当てることが重要です。

コーヒー豆の挽き方や淹れ方、
使用する抽出器具によって
最適なコーヒー豆が異なるため、
これらの要素を考慮して選ぶことが
美味しいコーヒーを楽しむ秘訣です。

以下に、いくつかのコーヒーメニューと
それに適したコーヒー豆の種類を紹介します。

好きなコーヒーメニューに合わせた
コーヒー豆の選び方や、

選んだコーヒー豆がどのような淹れ方で
一番楽しめるのかを確認することで、

自分の好みにぴったりの
コーヒー豆を見つける手助けになります。

各コーヒーメニューとおすすめのコーヒー豆の種類

アメリカンコーヒー

浅煎り豆を使用して軽やかな風味のコーヒーを作ります。

ウィンナーコーヒー

コーヒーに濃厚なホイップクリームをのせ、
苦味の強い深煎り豆が最適です。

ダッチコーヒー(水出しコーヒー)

水を使ってじっくりと抽出し、
苦味が特徴的な深煎り豆が適しています。

カフェオレ

コーヒーと同量のミルクを合わせ、
苦味と酸味が感じられる深煎り豆がおすすめです。

エスプレッソ

短時間で抽出するため、
中煎りから深煎りの極細挽き豆を使用します。

カフェラテ

エスプレッソに泡立てたミルクを加え、
風味豊かな深煎り豆が推奨されます。

カプチーノ

エスプレッソに泡立てミルクと
ホイップクリームを加え、深煎り豆を使用します。

カフェモカ

エスプレッソにミルクと
チョコレートシロップを加え、
濃厚な深煎り豆が適しています。

カフェマキアート

エスプレッソに少量の
泡立てミルクを加えるため、
深煎り豆が最適です。

コーヒーの淹れ方と抽出器具の特徴

抽出方法の概要とその特性

ペーパードリップ

紙フィルターを用いて、
コーヒー粉に熱湯を注ぐ方法です。

この方法で抽出されたコーヒーは、
まろやかな味わいが特徴です。

ネルドリップ

布製フィルターを使用して
コーヒー粉を濾過する伝統的な手法で、
滑らかな口当たりとコクを
感じさせる味わいが得られます。

フレンチプレス

コーヒー粉をメッシュフィルターに入れ、
熱湯で数分間抽出する方法で、
コーヒーの豊かな風味を存分に引き出すことができます。

エアロプレス

プラスチック製の筒にコーヒー粉を入れ、
熱湯を注ぎ、その後プランジャーで
圧力をかけて抽出します。

この方法で抽出されたコーヒーは、
キレのある味わいがします。

サイフォン

水蒸気を利用して抽出する方法で、
フラスコで熱湯を沸かし、
コーヒー粉を混ぜながらゆっくりと抽出します。

この方法で得られるコーヒーは、
まろやかで優しい味わいが特徴です。

パーコレーター

コーヒー粉をバスケットに入れ、
直接火にかけて抽出します。

この方法では、薄味から濃い味まで
好みに応じて調整可能です。

エスプレッソマシン

コーヒー粉をホルダーに詰め、
マシンで高圧をかけて短時間で抽出します。

抽出されたコーヒーは濃厚で
コクのある味わいが得られます。

ウォータードリップ(水出しコーヒー)

コーヒー粉をフィルターにセットし、
水をゆっくりと通して長時間抽出します。

この方法で得られるコーヒーは、
雑味や苦味が少なく、すっきりとした
味わいが楽しめます。

コーヒー豆の選び方を広げよう

コーヒー豆にはさまざまな
品種、付加価値、生産国・地域があり、
ストレート豆やブレンド豆、
焙煎度や挽き目によっても様々な味わいが楽しめます。

これだけ多様な選択肢があるため、
味や香りの探求はさらに広がります。

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